処方せんとお薬
院外処方せんは、どの薬局でも受付けてくれますか?
日本全国どこでも保険薬局の看板の出ている薬局にお持ちいただければ、調剤ができます。健康保険による調剤は保険薬局に限られています。
院外処方せんの有効期間は?
法律で「交付の日を含めて4日以内」と決められています。薬は治療のために必要なものですから速やかに調剤してもらって下さい。万一、海外旅行や特別の理由があり、家族の方が取りに行くこともできない場合は、有効期限を別に定めることもできますのでかかった医師にご相談下さい。
処方せんは、代理の者が持って行ってもいいのでしょうか?
処方せんがあれば、ご本人でなくても調剤することはできます。ご家族の方などが処方せんをお持ちになっても大丈夫です。その場合は「お薬手帳」を一緒に持って行くと安全にお薬を調剤できますのでぜひご活用ください。
一度処方せんでもらった薬は、同じ薬局に行けば、処方せんなしでももらえますか?
それは、出来ません。医療用の薬は医師の診断により処方されるものですので、もう一度診察を受けて出してもらって下さい。
後発医薬品(ジェネリック医薬品)ってなんですか?
後発医薬品(ジェネリック医薬品とも呼びます。)とは、先発医薬品(新薬)の特許が切れた後に販売される、先発医薬品と同じ有効成分、同じ効能・効果をもつ医薬品のことです。先発医薬品より安価で、効き目や安全性は先発医薬品と同等であり、欧米では幅広く使用されています。
今飲んでいるくすりをジェネリック医薬品に変更したい時はどうしたらいいですか?
ジェネリック医薬品を希望される場合は、かかりつけの医師や保険薬局の薬剤師にご相談ください。特許期間中などの理由から、先発医薬品のみでジェネリック医薬品がない場合もあります。
お薬の服用について
薬を飲む際の食前や食後とは具体的にいつのこと?
食前 :食事の30分ぐらい前。
食直前:食事のすぐ前。
食直後:食事のすぐ後。
食後:食事のあと30分ぐらい迄の間。
食間:食後の2時間ぐらい後。
就寝前:寝る30分ぐらい前。
頓服:症状のある時(例えば、熱があるときや痛みがあるときなど)に一時的に飲むこと。
食後の薬は、食事をしない場合は飲まなくてよいのでしょうか?
いけません。薬は定期的に服用するために食事を目安にしているわけですから、食事をしなくても薬を服用しなければ効果が期待出来ません。しかし、食事との関連については薬によってもちがいがありますので食事のできない場合の飲み方について、医師や薬剤師に前もって聞いておく必要があります。
お薬を水以外で飲んでもよいのですか?
お薬の効き目に影響を与えないという理由から、水または湯冷ましで飲むのが正しい飲み方です。お茶や牛乳でお薬を飲むことはお勧めできしません。市販の総合感冒薬などにはカフェインが含まれているものもあり、お茶のカフェインと重なって頭痛がおこることがあります。また、一部の抗生物質、便秘薬などは牛乳に含まれるカルシウムと結合し、お薬が吸収されにくくなり、効き目が弱くなる場合があります。
錠剤を砕いたりカプセルを外して服用してもかまいませんか?
錠剤やカプセル剤は、散薬やシロップ剤などに比べると、用量が正確で、携帯に便利保存にも耐え、服用しやすい、などいろいろな特徴があります。しかし、高齢者や小児など患者の年齢や症状によっては、ときに服用しにくい場合が見受けられます。服用しにくいため、あるいは、習慣的に錠剤をかみ砕いたり、カプセルを外して服用しますと薬品によっては苦味や不快な臭いのため服用しにくくなる場合があります。