米国病院薬剤師会による定義では「疾患の診断、予防、治療や健康増進に対して、医師を始め
とする薬剤師・他の医療従事者による臨床的な判断を表すために必要な、継続的にアップデートされる
薬のリストと関連情報」(Am J Health-Syst Pharm 2008;65:1272-83)とされていますが、
日本フォーミュラリ学会などでは、よりわかりやすく
標準的な薬物治療の推進であり、患者に
対して、有効性、安全性、経済性などの観点から選択されるべき医薬品集および
使用指針と定義づけられています。 令和4年度大阪府後発品安心使用促進事業の一環として地域フォーミュラリの作成に取り組んでいます。
地域フォーミュラリを検討する薬効群(疾患別)をフォーミュラリ作成グループから提案する。あわせて、疾患に対する治療薬のフローシート(※1)と薬効群の比較表(※2)を作成する。
提案したフローをもとに、フォーミュラリ評価グループで検討する。天王寺区内の使用量調査を実施し、運用による経済効果等の資料を作成する。
Step1・2で作成した資料をもとに、地域フォーミュラリ原案を作成する。
地域フォーミュラリ原案を、ヒアリングシート(※3)とともに、三師会に配布する。
ヒアリングシートをもとに地域フォーミュラリ原案を修正し、地域フォーミュラリ案を作成する。
地域フォーミュラリ案を三師会に提出し、承認を得る。三師会で承認を得た地域フォーミュラリ案について、委員会に提出し、承認を得る。
承認を得た地域フォーミュラリを三師会に周知し、運用を開始する。
(※1)フローシート:疾患に対する薬剤選択の流れをまとめたもの (※2)比較表:効能効果、用法用量、相互作用、薬物動態、薬価、製剤の有用性などをまとめたもの (※3)地域フォーミュラリヒアリングシート
天王寺区地域フォーミュラリ委員会が作成した地域フォーミュラリは、医薬品の有効性・安全性・経済性等を勘案し、医師が医薬品の選定時に参考として用いる医薬品リストです。これに従うことを医師に強制するものではありません。最終的な処方判断は医師がおこなうもので、医師の処方権は侵しません。
令和4年10月天王寺区地域フォーミュラリ委員会